固陋なる社会制度の瓦解現象

【所在不明高齢者】放置戸籍、全国に拡大も懸念 – MSN産経ニュース

歴史的価値のある文献として存在する戸籍書類は、家計調査の貴重なツールとしての価値がある。しかし公共サービスとしての側面からみると、現行の制度は非常に中途半端だ。
最大の問題は、ベースとしてのデータ構築に対する国の方針としての一貫性と斬新な発想が欠如していることだ。その結果、住民票とのずれ、住民基本台帳にまつわる混乱が顕在化している。
これらはすべて「お役所仕事」の結末であり、現行「政権法人」のマネジメント力の低さを物語っている。本来はイノベーションによる構造的制度改革を急速に進めるべきなのに、縦割り行政の悪弊と不毛な人権論争がそれを拒否する。戸籍は住民基本台帳と住民票制度を統合する国民総番号制度を導入した上で電子文書(PDF)化して提供するのがよほど合理的ではなかろうか?

「セレブ」政治の時代に処して

「“鳩”の恩返し 遊説先で意外な人気ぶり」:イザ!

あまりにも時代を象徴する一枚の写真。大衆迎合する政治家が跋扈する現代、我々は何を学ぶべきだろうか?

明らかなことは、若者が著名政治家に向ける携帯カメラのレンズの先に、いわゆるその政治家の「政治理念」は見えてこない。その目的は主に「○○さんとの出会い」であり「記念写真」だ。新たな出会いは人生に新鮮さと新たな活力を与えてはくれるが、その内容の意義を追求できる視点がないと単なる「旅路での思い出の一幕」に終わってしまう。蓮舫女史然り、「柔ちゃん」しかり、すべては自分と直接関係のない「根なし草」の旅路の出来事。

これに対し、真実の「縁」は現実の生活で発生する様々な事象の中に存在している。それは人と人との出会いだけでなく、本来の「自分」との出会い、自分の人生との出会いも含まれる。

参院選2010総括

★政権与党のお粗末さ
まずもって自分たちのやっていることに対する責任感がみられない
「他の議員がやっていることは他人事」と幹部が公言さえする http://bit.ly/b5TVRB
一体感のないチームが勝てないのはWCで証明済み
その上政策提案に理念と長期的展望が欠如
★「メディア(TV)側の論理」から抜けられない
政治的理念を持たない無党派層の意向に選挙結果が左右されやすい「根なし草」選挙
争点となるべき重要事項に目をつぶる与党とメディア(マニフェスト未記載項目、いわゆる「三大悪法案」)
東京は特にバーチャル的範疇を超えられない(「特別区」としての特殊性)
国民的人気を持つ著名人の圧倒的な「メディア露出力」が「組織票」以上の力を付与する
★現実的選択を迫られる人々
地方は「いまそこにある不況」に対する期待感・失望感が強く出る
民主党のモットー「国民生活が第一」に裏切られた失望感が野党支持への原動力
しかし現実には「数の論理」で権益を追求せざるを得ない民主党支持団体も増加傾向
(結論)
★国民の期待に応えられる指導者・指導理念の不在が、メディア報道の大衆「理念」化に拍車をかけている
★国民自身は、社会教育体制の不備により、意識の乖離が著しい与党(民主+自民)の指導部に依存しきっていた過去の政治的態度、つまり「思考停止状態」から未だ抜け出せきれていない
★インターネットの普及により、固陋な政治家やメディアの欺瞞性から目覚めつつある国民も増えつつある

エリオット波動入門

エリオット波動入門 (ウィザードブックシリーズ)

エリオット波動入門 (ウィザードブックシリーズ)

  • 作者: ロバート・R・プレクター・ジュニア
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2009/08/05
  • メディア: 単行本



ロバート・プレクター/フロスト共著の「エリオット波動入門」をざっと読んだ。
きっかけは「Elliott Wave International」とかいう機関が出しているレポートの翻訳。
ロシアの社会状況にエリオット波動理論を適用し歴史的な考察を行っている。
テクニカル分析もろくに知らない自分にとっては「『Elliott Wave』とは何者?」というのが正直なところ。
でもこの理論、元は現代物理学の理論を経済学にあてはめたものらしい。
それを応用した歴史考察には一見の価値があるかもしれない。
いろいろなことを考える学者がいるものだと感心するが、しかし頭がかなりパニクる。
いつごろ完訳できるのかな・・・

「モンスターペアレンツ」解決への糸口

保護者5人に1人が学校へ苦情や要求 「クラス替え」「アルバム作り直し」…来ない親ほど理不尽 (1/2ページ)

結局、「モンスターペアレンツ」も、学校というコミュニティが適切に機能していないところから来る問題。ある意味、親の学校に対する「引きこもり」が爆発したような歪んだ現象だ。自分と学校とのかかわりが見えていないから反発心ばかりが生じてしまうのだろう。これは自分が当事者意識を持てる自覚と環境があれば自然と解消されていくはず。ポイントは籠りがちな自己の殻を如何に破れるかということ。自分自身で破れないならば周囲の人たちが殻を破る手助けをしてあげるべき。最大の「モンスター」は殻を破れない自分の中にいる。
そのためには現場の先生を統轄する立場の学校経営者が適切な対応を取ることが不可欠だ。この問題は学校の労働生産性の中核、つまり人員資源配分が適切な状態でないところに大きく起因しているのではないだろうか。これにより現場の先生が本来の職分に投入できる環境を作ってあげることができる。
一方で父兄側の代表としての立場にあるPTAのレベルアップも重要課題だ。今の学校には先生と父兄との間のスムーズな連携をマネジメントできるエキスパートが必要なのではないか。

「ごめんね」タグに同感

ワールドカップでの日本チーム評価に対する所感。我々日本民族は確固たる信念と主体性に恵まれていないかもしれない。でも良心の呵責と感謝の心は常に機能している。これを誇りとして世界に影響を与え貢献できる存在となろうじゃないの! http://ow.ly/233xp

三種の神器

昨日D社よりプレゼントが届く。IFRSとXBRLに関する単行本で、内容はITと会計の融合によるビジネスの未来図。何とも得した気分でプロローグを読むと、大前氏の「IT・ファイナンス・英語」という「3種の神器」論が蘇ってきた。絡んだ糸が解れて再びきれいに繋がっていくような感覚。

ДДТと生命の動的秩序

朝の通勤時、以前Twitterで紹介されたДДТのメロディーと福岡教授の新書本との絶妙なハーモニーが、けだるい頭脳を潤してくれた。その共通項は生命の躍動感であり、「分子機械」という概念では捉えきれない「動的秩序」だ。生物学を勉強してよかったという至福に満ちた一時だった。

新書「生物と無生物のあいだ」

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

  • 作者: 福岡 伸一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/05/18
  • メディア: 新書



先週図書館から借りてきた福岡伸一教授の「生物と無生物のあいだ」。
以前本屋でざっくり立ち読みした時に買うか買わないかかなり迷った。スリルと知的好奇心に満ちた文体に再び身体を駆け抜ける電撃を感じる。
生物学をかじった人にはぜひお薦めの一冊だ。
【読後の感想】
最終章はある意味当然のような、しかし確かに心を揺さぶる結論で締めくくられる。
「私たちは遺伝子をひとつ失ったマウスに何事も起こらなかったことに落胆するのではなく、何事も起こらなかったことに驚愕すべきなのである。動的な平衡がもつ、やわらかな適応力となめらかな復元力の大きさにこそ感嘆すべきなのだ。結局、私たちが明らかにできたことは、声明を機械的に、操作的に扱うことの不可能性だったのである。」
さらにエピローグでは、著者の幼少時代の自然体験と生命のダイナミズムとの邂逅、そして無常なる時代の移り変わりにも揺るがない宝石にも似た瑞々しい追憶が綴られている。翻って自分の場合も、小学生時代に過ごした田舎での自然体験はいまだに輝きを失わない思い出であり、心の奥底で静かに漂う生命のぬくもりがしばし心を和ませてくれる。このような体験を持つ機会の少ない都会の子供達の不運な境遇に心が傷む日々である。